主催:インタラクションのデザインと評価専門研究委員会(SIGDE)
日時:2010年8月31日(火)14〜16時半(13時開場)
会場:産業技術大学院大学 品川シーサイドキャンパス 433合同講義室
開催の趣旨:
インタフェース、インタラクションの研究においては、「使いやすい」「人に優しい」「判りやすい」「気の利いた」といった惹句や、「便利な、機能的な、洗練された」等の枕詞が、その研究の目的やモチベーションについて語られる際の常套句として、よく用いられています。また、それは「自明の理」であるように受け止められています。しかし、それは、本当に自明かつ理あることなのでしょうか、例えば、複雑なシステム系において操作における直感的な判り易さを求めることは、逆に操作の裏側にあるもの、操作対象のシステムの複雑な動作のメカニズムを隠蔽し、また、隠蔽されているが故の潜在的なリスクを生じさせることも十分に考えられます。あるいは、ノービスのユーザ向けに使いやすさを追求することは、スキルを十分に有する熟練、エキスパートには非効率で無駄な手数、手間を強いることにもなりかねません。現実に多くのインタラクションシステムの事例においては、ほんの少しばかりの常識的な知識や経験があれば超えられるような課題やハードルも、インタラクションシステムの機能が解消していることが殆どとなっています。それが「使いやすさ」に本当に寄与しているのか、それとも、単なる「お節介」でしかないのか、あるいは、本当のユーザの「利益」とは如何にの観点からはどう評価されるべきか等は、ユーザとの関わり合い、すなわち、正しく「インタラクション」の本道として議論されるべきですが、なかなか、そのような議論自体はなされることもなく、また、そのような観点からの問いかけをしても、議論として噛み合わない、成立しづらい状況になることが多分にあります。今回、メタな観点からインタラクションを「問う」ことを目的とし、上記の通り、これまでのインタフェース、インタラクション研究において自明の理として謳われてきた「気の利いた」「便利で」「使いやすい、人に優しい」等の点を逆説的に論じてみる会合を企画しました。今回の談話会は、論客3名の方に話題提供をしていただき、その後、フロアを交えての議論を行う形式で執り行います。
ここは一つ、三題回しの御趣向と洒落込んで、名代の師匠お三方の高座にて。
(コーディネータ:杉原敏昭)
お申込方法
事前のお申込手続きは必要ありません。また、ヒューマンインタフェース学会員以外の方もご参加いただけます。